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「性同一性障害」など性的少数者の人権、セクシュアリティの多様性、クィア論、男女共同参画などや、そうした観点に引きつけてのコミュニケーション論、メディア論など、ご要望に合わせて対応いたします。※これまでの実績などは当ブログ内にまとめてあります

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ポプラ社のブックガイド本にて執筆を担当しました [執筆・共著雑誌寄稿など]

ポプラ社が2015年に出版した、最近の本の中から10代の若者にゼヒ読んでほしいオススメの150冊を紹介する『今すぐ読みたい! 10代のためのYAブックガイド150!』が好評につき、このたび続編の『が刊行!


その中でワタクシ佐倉智美も5冊を選んで紹介を担当しています。

 △


 ↓以下ポプラ社公式サイトより↓

『今すぐ読みたい! 10代のためのYAブックガイド150! 2』
監修/金原瑞人 ひこ・田中

27人の「本のプロ」が、10代のYA世代に絶対読んでもらいたい本を集めたブックガイド第二弾。2011~17年の本を紹介。

発売年月:2017年11月
ISBN:978-4-591-15624-7
判型:四六判
サイズ:188mm x 128mm
ページ数:335ページ
主な対象年齢・学年:中学 高校 一般
定価:本体(税別)1800円

10代(中高生)の読者のために、過去7年間に刊行された本だけを、本の専門家が計150冊選ぶブックガイド『今すぐ読みたい! 10代のためのYAブックガイド150!』シリーズの第二弾です。
選書の条件は「10代(中高生)の読者にすすめたい、2011~2017年刊行の本」のみ! 日本と世界のYA最新小説をはじめ、エッセイ、コミック、絵本、ノンフィクション、詩集、歌集、写真集など幅広いジャンルにわたり、10代だけでなく大人世代も、きっと「刺さる」本があるはずです。
監修は前巻にひきつづき、YA英米文学翻訳の第一人者であり、書評も多く執筆している翻訳家・金原瑞人さんと、児童文学作家で評論家としても活躍しているひこ・田中さん。そのほか、作家、書評家、翻訳家、研究者、図書館司書、書店員、詩人、歌人、ブックデザイナー、ライターなど、いろいろな立場の「本のプロ」25人が本の紹介を担当。自ら選書した本を「絶対読んでほしい!」という思いで紹介しています。

【執筆者一覧(50音順)】
東 えりか(書評家・HONZ副代表)、大橋崇行(ライトノベル研究者・作家)、奥山恵(児童文学評論家)、金原瑞人(翻訳家)、兼森理恵(書店員)、斉藤 倫(詩人)、酒井七海(元・書店員)、佐倉智美(社会学者)、三辺律子(翻訳家)、鈴木宏枝(児童文学研究者)、瀧井朝世(フリーライター)、土居安子(児童文学研究者)、豊崎由美(書評家・ライター)、那須田淳(作家)、西村醇子(児童文学研究者)、西山利佳(児童文学評論家)、濱野京子(作家)、東 直子(歌人・作家)、ひこ・田中(児童文学作家・評論家)、古川 耕(フリーライター・放送作家)、ほそえさちよ(フリー編集者・ライター)、松 昭教(装幀家)、松村由利子(歌人)、右田ユミ(学校図書館司書)、目黒 強(児童文学研究者)、森 絵都(作家)、森口 泉(書店員)


 ↑以上ポプラ社公式サイトより↑


見てのとおり豪華な執筆陣が名を連ねています。
これらのメンバーが渾身の紹介をおこなうのは、はたしてどんなタイトルなのか!?

  

新たな本との運命の出会いのためにも、まずは本書に目を通してみるのも一手です。
今般刊行の『2』のほか、前作「1」にも興味深いタイトルは目白押しです。


◇◇



共通テーマ:

青土社「ユリイカ」に寄稿しました [執筆・共著雑誌寄稿など]

◇◇

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青土社の月刊誌(「詩と批評」を謳った総合文芸雑誌)である「ユリイカ」の2016年9月臨時増刊号総特集=アイドルアニメに、ワタクシ佐倉智美が寄稿しました。

歌姫のもたらす希望》のセクションに、収録されている、題して

『マクロスΔ』の三位一体とケアの倫理の可能性

 …が、それです。


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ざっくり言うと、マクロスシリーズとプリキュアシリーズとアイドルアニメ群の三者間における相互関係・相互作用に着目しながら、いわゆるキャロル・ギリガンの「ケアの倫理」概念を補助線に当て、「女性どうしのホモソーシャルな親密圏」の価値基準が紡ぐ営みが男性ホモソーシャル権力構造を撹乱できる・しているという観点からの、アニメアイドルの可能性を論述しています。


「1年前の《男の娘特集》でも同時期の同じ青土社の『現代思想』の《LGBT特集》でも呼んでもらえてなかった佐倉智美先生が【アイドルアニメ特集】でユリイカに寄稿しててワロタw」
 ……というツッコミはくれぐれもナシで(^^ゞ

てゆーか2016年になってから拙稿が印刷物になった実績って、ここまで『1980年代』のやつ『フォーラム現代社会学』の書評と、もうすでに2つともポピュラーカルチャー系だったりしなくもありません;
(…『性同一性障害の社会学』の《2期》ははたしていつになるのでしょう!?)
※「2期」言うな(^^;)

もちろん上述の梗概からも読み取れるとおり、ひろく「ジェンダー」の観点は、決して外しているわけではありません。


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 ◇◇


いずれにせよ目次をあらためてよく見ると、拙稿の他には非常に興味深い内容が並んでいます。

 ↓以下青土社公式サイトより


ユリイカ2016年9月臨時増刊号 総特集=アイドルアニメ
-『アイドルマスター』『ラブライブ!』『アイカツ!』、そして『KING OF PRISM by PrettyRhythm』…二次元アイドルのスターダム-

税別 1600円

ISBN978-4-7917-0313-5


■世界の輝き
『KING OF PRISM by PrettyRhythm』という奇跡 プリズムスタァのきらめきを追いかけて / 菱田正和×西 浩子×依田 健 司会・構成=上田麻由子
虹の先を越えてゆくために 『KING OF PRISM by PrettyRhythm』における四次元の想像力 / 上田麻由子
生の肯定としての「み~んなアイドル」 『プリティーリズム』から『プリパラ』へ /筒井晴香
アイドルアニメは【コンテンツ】ではない。 / 綾奈ゆにこ
ストリートの矜持 / 増田俊樹 聞き手=編集部
踊れ、歌え、闘え / 武内駿輔 聞き手=編集部

■アップデートされるアイドルアニメ
アイドルアニメと美少女の表現史 一九八〇~二〇一〇年代 / 泉 信行
きらきらの向こう側 男性アイドルとヒーローの結節点 / 須川亜紀子
「萌え」が死に、「アイドル」が生まれる 受容と環境の変化 / 想田 充

■Music on Character
キャラクターの歌声と音楽の場所 アイドル‐ゲーム‐アニメのリアリティライン / ミト×さやわか
アイドルは音楽である 「芸能人はカードが命」と「SEVENTH HAVEN」から / シノハラユウキ
声優‐キャラ・ライブという例外状態 その条件としてのオーディエンスの情動と主体 / 川村覚文

■アイドルは誰のために
“笑顔”のアイドル活動 / 大橋彩香 聞き手=編集部
個人競争主義的アイドルとチーム団結主義的アイドル AKB48に共鳴/対峙する二次元カルチャー / 中尾 暁
スクールアイドルの輝きの向こう側へ 『けいおん!』から読む『ラブライブ!』 / 高瀬 司
女性アイドルの「ホモソーシャルな欲望」 『アイカツ!』『ラブライブ!』の女同士の絆 / 安田洋祐
「変身」の変容史 アイドルにならなかった森沢優と、多重に変身し「女の子」を攪乱する『プリパラ』のアイドルたち / 柴田英里

■歌姫のもたらす希望
すべてがどこかにつながっている / 鈴木みのり 聞き手・構成=飯田一史
アイドルアニメとしてのマクロス なんのために、どんな想いで歌うの? / 飯田一史
『マクロスΔ』の三位一体とケアの倫理の可能性 / 佐倉智美

■次元を超えるアイドル
アイドルはアニメを照射できるか / 香月孝史
二・五次元作品としての『AKB0048』 / 小林 翔
アイドル、スター、そして都市 『サクラ大戦』から見える風景 / 新野 安
あいどるたちのいるところ アイドルと空間・場所・移動 / 岡本 健

■アイドルアニメの現在地
アイドルアニメガイド


 ↑以上青土社公式サイトより

しかも、こうして俯瞰すると、かなり上手いことネタカブりせずに分担できた感があります。
特にワタシの内容と競合可能性が高いジェンダー等の視点で書くだろう人が、須川亜紀子さんは男性アイドルにまわってるし、佐倉が(主としてレオナ・ウェスト紫京院ひびきの「性別」をめぐって)書くことをもしかして期待されてるのだろうかと迷った『プリパラ』については柴田英里さんや筒井晴香さんが書いてくれています。
また、拙稿の論理展開の重要な前提ともなる「女性ホモソーシャル」「女同士の絆」にかんしても丁寧な詳論が出ているのは大変にありがたい。
あと拙稿のひとつ前で、マクロスシリーズ関連を総括したアイドル論として飯田一史さんに補完していただいている形になっているのも非常に助かります。
まさに(本誌中の声優・鈴木みのりさんへのインタビュー記事のタイトルがそうなっているように)「すべてがどこかにつながっている」な様相です。
……集合知を織り上げるとはこういうことなんですねぇ(と、あらためて実感)。


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↑表紙/裏表紙↓

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反響はなかなかのものなようで、「はてなニュース」などでも紹介されています。
文芸誌『ユリイカ』でアイドルアニメを特集 キンプリ制作陣による座談会も

この記事の書き方だと《「歌姫のもたらす希望」と題した項目では、歌が鍵となっているSFアニメ「マクロス」シリーズを中心にした寄稿》した《有識者》……というのは、つまりそのひとりがワタシだという扱いになってるわけですね(^^ゞ

ともあれ、このように紹介され、目玉企画としてキンプリ座談会が掲載されていることもあり、普段は「ユリイカ」を手に取らない層からも注目され、アマゾンの売り上げランキング雑誌部門1位になったりもしました。

アニメ雑誌の感覚で読み始めると、小難しいと感じる論考も多々掲載されてはいますが、可能な範囲でいろいろなページに目を通してもらえたら嬉しいところです。
拙稿も、タイトルは堅めにしましたが、ぶっちゃけ『マクロスΔ』がああいう「プリキュア風味アイドルアニメ」になった【必然】の先にあるものはじつはスゴイよ……を論述していると言ってもよいでしょう(!?)

あと、「『マクロスΔ』の三位一体」とは、むろん「マクロスΔ」が上述のようにロボット・プリキュア・アイドルを三位一体で描いてることを述べてますが、筆者自身が「ジェンダー論も究めた社会学つかい」「現役アニオタ」そして「多感な思春期に超時空要塞マクロスをリアタイした歴史の生き証人」という立場も三位一体に統合して書いている……という点もはからずも含意していたかもしれません。


 ◇◇


というわけで、いろいろ興味深いところが多い、この「ユリイカ」2016年9月臨時増刊号【総特集=アイドルアニメ】、興味をひかれたところが少しでもあれば、手に取っていただけると幸いです。

「ユリイカ」は便宜上月刊誌と呼ばれていますが、流通上はムックに区分されるということで、大型書店などではバックナンバーも揃えて並べられていることが通例です。

またアマゾンではKindle版があるなど、電子版を読むという方策も用意されています。




関西社会学会の学会誌に「書評」書きました [執筆・共著雑誌寄稿など]

◇◇

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関西社会学会の学会誌フォーラム現代社会学』の第15号(2016)書評を書きました。

東 園子
『宝塚・やおい、愛の読み替え
  ――女性とポピュラーカルチャーの社会学』
新曜社 2015

 …の書評論文になります。

142~144ページに採録。


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「あぁそうか、そうやったんや!」
本書著者である東園子が提唱する「相関図消費」の概念を伝えると、現在高校生である評者の娘はこのように目を輝かせた。自分がなぜアニメや小説・漫画コンテンツ中の登場人物らの親密性描写に惹かれるのか、その理由の一端を説明できる概念に触れ、非常に得心がいったようだ。

…で始まり、以下、主軸概念「相関図消費」に沿ってタカラヅカややおい・BLの各ファンダムで何がおこなわれているのかを要約し、そこに立ち現れる女性どうしのホモソーシャルな親密圏が詳らかにされた意義を評価しています。

さらに書評元の本書での分析考察の元となるデータは概ね2010年頃までのものなので、それ以降にいちじるしい興隆を見せている「百合」コンテンツ群に触れ、ガールズ&パンツァーやラブライブでは女性登場人物たちによる「女性どうしのホモソーシャルな親密圏」が直接に描かれる他、男性ホモソーシャル公的領域の決定を女性たちが覆す物語である点(←ガルパンやラブライブにおけるソコのところの詳細はツッコミブログにまとめたものです)にも言及させてもらっています。

結びは…

本書が日本のポピュラーカルチャー研究に刻んだ功績は大きい。直接のテーマとして記述されたことのみならず、本書の知見を補助線として当てることで、硬直した規範としての男女カテゴリのみならず「恋愛と友情の区分」もまた撹乱されることとなる。以てジェンダーやセクシュアリティ研究、クィア理論などにも、新たな視界がひらけるであろうと評者は考える。


(^^)ノ


というわけで、書評のほうも佐倉智美としては限られた字数のなかで必要な事柄を細大漏らさず盛り込んだ労作だったのではといちおう自負していますが、書評元の本書も相当な力作としてオススメです。


  ◇




河出ブックス『1980年代』の「アニメ」のコラム執筆 [執筆・共著雑誌寄稿など]

河出書房新社より

河出ブックス『1980年代』
斎藤美奈子 成田龍一 編著

ISBN-10: 4309624898
ISBN-13: 978-4309624891

税別 1800円

 …が、2016年2月刊行されました。


戦後日本の転換点にして、《いま》の源流とも言える80年代。
記憶だけで語るにはもはや遠く、歴史と呼ぶにはまだ近いこの時代を、鼎談・論考・コラムを組み合わせながら多角的に問い直す。

(河出書房新社公式サイトの本書紹介ページより)

 …という趣旨の意欲作です。


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このうちワタクシ佐倉智美は、1980年代の[アニメ]についてのコラムの執筆を担当しました。
題して「オタクカルチャーの源流と多様な性」

持ち字数が少ないコラムではありましたが、その中になんとかいろいろ詰め込みました;
現在の日本のアニメ文化の様相の起源として書題でもある80年代を回顧しつつ、同性愛・性転換的な内容も包含した当時の複数の作品が、今日の諸作品におけるジェンダーやセクシュアリティの多様性を描くにおいて豊穣である状況につながってるのだけれども、一般にはアニメ文化への誤解も多いことなど……あたりには、いちおう触れることはできたかと……(^^;)

そんな従来の佐倉原稿とは少し異なる切り口からのコラムの書籍化です。
ぜひ、ご一読ください。


 


そして本書全体の執筆陣が豪華です。
編著者らによる鼎談も読み応えのあるものなほか、例えば瀬地山角さんによる80年代フェミニズム論なども興味深いですよ。


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『ジェンダーで学ぶ社会学〔全訂新版〕』にて章間コラム担当 [執筆・共著雑誌寄稿など]

世界思想社から出版されているジェンダースタディーズ入門書のロングセラー『ジェンダーで学ぶ社会学』(1998)は、2006年に〔新版〕へと改訂されていますが、それがさらにこの2015年全訂新版〕へと全面リニューアルされました。

そして、ワタクシ佐倉智美は、この〔全訂新版〕中で、6つある章間コラムのうちのひとつを担当いたしました。

題して境界線の斜め上からジェンダーをみる

第2章と3章の間に1コめのコラムとして載録されています。


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◇◇

編著:伊藤公雄/牟田和恵

税別 1800円

ISBN978-4-7907-1668-6

『ジェンダーで学ぶ社会学〔全訂新版〕』

男/女の二色刷から、個性の光る多色刷の社会へ――「育つ」から「シューカツする」、そして「ケアする」までの身近なできごとを、ジェンダーの視点から見なおし、「あたりまえ」をくつがえす好評ロングセラーを全面改訂。
(世界思想社 公式サイトより)
http://www.sekaishisosha.co.jp/cgi-bin/search.cgi?mode=display&code=1668


本編では、社会生活のさまざまな局面別に、そこにジェンダーがどのように関わってきているのかを、社会学的な観点から解説・考察されていて、親しみやすい身近な題材から効果的にジェンダースタディーズのエッセンスが学び取れるように構成されています。

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また、残り5つの章間コラムも、興味深いテーマがそろっています。

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ジェンダー入門書のチョイスに迷ったときの選択肢として、やはりこの2015年に出版されたあの1冊双璧を成すものとして、大いにオススメです。


なお、この2015年バージョンである〔全訂新版〕は、2006年バージョン〔新版〕とは執筆陣も入れ替わり中身は大きく異なっています。
書籍としての趣旨はキチンと継承され、大枠では同じフォーマットで編集されてはいますが、教科書として指定されて購入するような場合などにおいては、両者はまったく別の本といえますので、じゅうぶんに注意してください。

 
※こちらがVer.2015〔全訂新版〕
ちょっとレインボーな表紙装丁が目印(^^)ノ


逆にそういう次第なので、2006年バージョン〔新版〕には、今般の2015年バージョン〔全訂新版〕にはない読み応えが別途あると言うこともできます。
興味と余裕がある方は、読み比べをしてみるのもオモシロイかも!?

 
※旧版となったVer.2006〔新版〕はこちら
(今後ページ統合等でリンク切れの可能性もあります)
表紙装丁は青空に白い雲


ちなみに章間コラムは各々見開き2ページのため、佐倉の「境界線の斜め上からジェンダーをみる」も、いちおうはまるまる1章あった「あの1冊よりもさらに字数の制約がタイトなところにギチギチ詰め込んでありますので、説明不足・具体例不足の感も多々するやもしれませんが、そのぶん最新鋭の内容が「5分で読める」凝縮された1編となっています。

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本書の表紙の帯には(公式サイトの記述にもある)【男/女の二色刷から、個性の光る多色刷の社会へ】という言葉が記されていますが、これは本書の第0章の本文をふまえたうえでのキャッチコピーとなっています。
ジェンダーフリー」というと男女の差をなくして均一にする――すなわち今はせっかく2色刷になっているのに1色しかないモノクロの世界にするのか!? と批判するバックラッシュもありましたが、これはむろん誤解・曲解に基づいた反発です。
2色には決して収まらないひとりひとりのありのままの多様な個性が相互に尊重され共生できる社会。そんな多色刷のカラフルな世界を、どうやってめざし実現するのか。それを探るのがジェンダー論を学ぶということに他ならないのです。

 


『改訂版 ジェンダー・スタディーズ』にて章担当 [執筆・共著雑誌寄稿など]

  
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共著が新たに1冊、出版されました。

『改訂版 ジェンダー・スタディーズ
 ~女性学・男性学を学ぶ~(大阪大学新世紀レクチャー)

編著:牟田和恵

 ISBN-10: 4872594975
 ISBN-13: 978-4872594973

大阪大学出版会より、2015年4月刊行です。

税別 2400円。

公式解説は…
「人気講義「現代の差別を考える(女性学・男性学)」の13人の講師陣による,ジェンダーにかかわる知・学びへと誘う入門書決定版.「ことば・アートとジェンダー」「家族と性をめぐる変動と挑戦」「ジェンダー視点で考える社会制度・福祉」「グローバル社会とジェンダー」といった多岐にわたる断面から,基礎的な知識のみならず,その背後にある考え方や歴史,思想を習得するとともに,より深い考察に至ることができるよう構成されている.」
 ……となっています。


  


そしてワタクシ佐倉智美は、このうちの第7章「『性別』は『女と男』ではない ――多様な性の混沌を捕捉する」の執筆を担当しました。

第7章「『性別』は『女と男』ではない ――多様な性の混沌を捕捉する」
 §1:「性別」って何だろう?
  「女である」こと、「男である」こと
  「女らしく」「男らしく」しないと変なのはなぜ?
  社会が採用する「お約束」
  「女性学・男性学」の便宜的アプローチ
 §2:「性別違和」と性的少数者
  トランスジェンダーと「性別違和」
  望まぬ性別での生活
  性別を変える困難
  社会制度がもたらす障壁
  恋愛・結婚そして老いる
 §3:問題は「社会で」起きている
  男女二分社会と「性別違和」
  「性別」のあたりまえ
  セクシュアルマイノリティを「社会モデル」でとらえる
  誰もが「ありのまま」を生きる当事者
 §4:多様な性の深淵を探る
  セクシュアルマイノリティのわかりやすい説明を確認する
  セクシュアルマイノリティをわかりやすく説明する陥穽
  人が好きになるのは自分の好みのタイプの相手
  心に性別があるわけではない
  身体の性的差異を「性別」にしているもの
  「性別違和」も社会に起きている公共の現象
  多様な性の混沌はわかりやすくない
 §コラム
  ミッキーマウスはミニーマウスと同一人物!?


なにぶんにも全13章のうちのひとつという位置づけなので字数にかなりシビアな制約があり、仔細な解説や具体的な事例などかなり削らざるを得なかった部分も多く、説明不足感が否めないところもあるやもしれませんが、そのぶん内容が濃縮された、コンパクトにまとまっていて一気に読み通せる最新理論となっているのではないでしょうか。


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他の章も、興味深いテーマが目白押しです。

全体的に、基礎的な事項を総花的に羅列したというよりは、それぞれの切り口において深いところまで掘り下げてある、味のある1冊となっています。
大学での教科書として使う「ジェンダー入門書」という位置づけですが、上級者にも読み応えがあるところが「決定版」たるゆえんでしょう。

読んで損はないオススメのタイトルです。


◇◇


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